女子学生のみなさんへ

女子学生のみなさん、ISEEで学びませんか?

システム情報科学府では、現代社会における重要な産業基盤である電気・電子・情報・通信に関連した先端科学技術を担う高度の研究者・技術者を養成しています。これらの技術分野では、多くの企業で女性を男性と平等に扱う風土が根付いており、とくに女性ならではの視点・発想・感性を積極的に活かすことができる職場や職種が多くあります。また、出産や育児休暇などの制度も整備されており、女性が長く安心して働ける環境が整っています。そこで当学府では未来へ羽ばたく女性研究者・技術者の育成のための、教育・研究環境の整備に力を入れています。

また九州大学では、平成19年に文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者支援モデル育成」事業(課題名「世界へ羽ばたけ! 女性研究者プログラム」)に採択されたのを機に、女性研究者と次の世代の活躍を推進するための取組みを本格化させました。平成21年には、文部科学省科学技術振興調整費「女性研究者養成システム改革加速」事業(課題名「女性枠設定による教員採用・養成システム」)にも採択され、優秀な女性教員の着実な増加を目指した新たな教員採用・養成システムの構築を行っています。

女子学生の声

浅野 葵

研究室の仲間と一緒に
楽しい学校生活を送っています。

電気電子工学専攻 修士2年
福岡県出身
北九州工業高等専門学校卒業
九州大学電気情報工学科卒業

システム情報科学府を選んだ理由は?

九州大学の学部4年生での研究活動を続けていきたいと思い、システム情報科学府を選びました。
私は次世代無線通信で利用される技術の1つを研究しています。学部4年生の間に最先端の実験や学会発表を経験して今のテーマをより深めていきたいと思いが強くなりました。
なかなかうまくいかず頭を抱えてしまうときもありますが、チームで話し合いながら研究を行うことでそれを乗り越え、楽しく研究活動を行っています。

どんな研究をしていますか? 面白いところはどこですか?

次世代通信には従来の無線通信の電波より高い周波数を持った「テラヘルツ波」という電波を用いることが検討されています。
このテラヘルツ波は大気中で減衰してしまうという課題があり、それを解決するために送信したい方向への強度を強められないか研究しています。目には見えない電波を操るのは不思議な感覚を覚えますが、それと同時に私の研究が5Gを超える6Gで活躍できると思うととてもやりがいを感じます。

将来の夢を教えてください。

研究で得た課題解決力や通信に関する知識を生かしてネットワークインフラエンジニアとして活躍することが私の夢です。
私は通信キャリアへの就職が決まっており、そこで通信品質の改善に努めたいと考えています。山の中でもトンネルの中でも人が密集している場所でも誰もが快適に通信を利用できるようにしたいです。

今後、システム情報科学府を目指す【女子中高生】へのメッセージやアドバイスを。

女子学生が少ない学府なので不安に感じる人もいるかもしれませんが、研究室の仲間と一緒に楽しい学校生活を送っています。ぜひシステム情報科学府での生活に期待してほしいです。
また、興味があることに対して研究を通して追及していく環境が整っています。
これからの中学校や高校での授業や大学に入学してからの講義のなかで自分の好きな分野を見つけてみてください。

徳益 晴香

研究室の仲間と一緒に
楽しい学校生活を送っています。

情報理工学専攻 修士1年
長崎県出身
青雲高校卒業
九州大学電気情報工学科から飛び級

システム情報科学府を選んだ理由は?

小学校の頃からパソコンを触るのが好きだったのですが、高校生の時に情報の授業を受けて、簡単なプログラムを書いたのが当時とても面白いと感じたため、大学でもプログラミングに関わる研究をしたいなと思ったのがきっかけで選択しました。また、3年次飛び級制度というのがあり、1年早く大学院に進むことができたというのも理由の一つです。

どんな研究をしていますか? 面白いところはどこですか?

大規模言語モデル(LLM)は様々なタスクにおいて高い性能を示しており、ソフトウェア開発においてもコード自動生成への応用が期待されています。私の研究では、入力プロンプトを記述する異なる言語の違いが、LLMが生成するコードの正確性にどのような影響を与えるのか調査することを目指しています。 どの言語が、より正確なコードを生成するのか、その理由を探ることで、新しい発見につながる可能性がある点がとても面白いところです。

将来の夢を教えてください。

将来的には、博士課程に進み、アカデミアの道に進みたいと考えています。研究を続けることに強く興味があり、大学の環境が居心地のいいため、これからもこの環境で自分の興味のある分野を深く探究したいと思っています。

今後、システム情報科学府を目指す【女子中高生】へのメッセージやアドバイスを。

私は、大学3年生が終わった段階で、飛び級制度を利用してシステム情報科学府に移りました。
女子が少ない環境でしたが、逆に目立ちやすく、コミュニケーションも取りやすいため、馴染むのに時間はかかりませんでした。飛び級は前例が少なく勇気のいるチャレンジでしたが、今とても楽しい大学院生活を送っています。
女子中高生の皆さんも、ぜひ興味のあることには勇気を出して挑戦してみてください。そして、今を思いっきり楽しみましょう!